スローモーション

CapCutのスムーズスローモーションとは?有料か無料か、できないときの原因と、AI補間アプリとの違い

CapCut(キャップカット)で動画をスローにすると、「スムーズスローモーション」という項目が出てきます。これは何をしているのか、有料なのか、なぜ押せないのか。CapCut 公式の説明どうしでも書いてあることが食い違っていて、検索しても答えがはっきりしないところです。この記事では、CapCut 公式の解説と App Store の説明文を日付つきで確かめ、分かっていることと分かっていないことを分けて整理しました。補間専用アプリ「なめらか動画くん」の開発者として、それぞれがどんな人に合うかも正直に書きます。

この記事の結論

  • スムーズスローモーションは、遅くしたときに足りないコマを推定して作る機能。パソコン版では「オプティカルフロー」と呼ばれ、仕組みはフレーム補間の一種。CapCut でもなめらかなスローは作れる
  • 有料かどうかは、公式の説明では無料とされているが、Pro 限定になったという報告もある(2026年10月時点)。自分のアプリで Pro マークが付くかを確かめるのが確実
  • 使えないときは、速度が1倍より遅いか、Pro の表示、アプリのバージョン、パソコン版とスマホ版の名前の違いを確認する。編集まで1つで済ませるなら CapCut、補間だけを買い切りで使い、保存前に見比べたいなら補間専用アプリが向く

CapCut のスムーズスローモーションとは

スムーズスローモーションは、動画の速度を落としたときに、コマとコマの間を推定して新しいコマを足す機能です。App Store の CapCut の説明文には「オプティカルフロー機能とスピードカーブ機能を使用して、動画を編集してスムーズなスローモーションを作成します」とあります(2026年10月18日に確認)。

普通のスローとの違い:コマが増えるかどうか

普通に速度を落とすだけだと、コマの数は増えません。30fps の動画を 1/2 にすると、同じ絵が2回ずつ続いて、1秒あたり15コマに減ります。これがスローの「カクカク」の正体です。スムーズスローモーションは、その間に推定したコマを入れるので、遅くしても動きがつながって見えます。

オプティカルフローとは?どこにある?

オプティカルフローは、画面の中の点がコマからコマへどう動いたかを推定する技術です。CapCut 公式のツールページは、ピクセルの動きを解析して「中間のコマを予測して作る」と説明しています(CapCut「Optical flow」)。つまり、やっていることはフレーム補間(フレーム補完と書かれることもあります)です。仕組みの全体像はフレーム補間とはで解説しています。

名前の違いには注意が必要です。CapCut 公式の記事(2025年12月31日)は「オプティカルフローはデスクトップ版でのみ使える」と書き、パソコン版の編集パネルで「Video」タブ →「Basic」→「Optical flow」と有効にする手順を案内しています(CapCut 公式記事、英語表示の名前)。一方、スマホ版について別の公式記事(2025年12月5日)は、速度の画面で smooth slow-mo を切り替えられると書いています(CapCut 公式記事)。公式どうしで表現が食い違っていますが、パソコン版では「オプティカルフロー」、スマホ版では「スムーズスローモーション」という名前で同じ種類の処理を提供していると読むのが自然です。スマホ版のアプリで「オプティカルフロー」という項目を探しても見つからないのは、このためと考えられます。

スマホ版 CapCut でスムーズスローモーションを使う手順

CapCut 公式の解説(2025年12月5日、英語)と日本語版の公式ページで確認できた流れです。画面の名前や位置はアプリのバージョンで変わることがあります。

  1. 新しいプロジェクトを作るCapCut を開いて新しいプロジェクトを作り、スローにしたい動画を選んでタイムラインに置きます。
  2. 「スピード」をタップするクリップを選び、画面下の「スピード」をタップします(日本語版の公式ページの表記)。
  3. 「通常」か「カーブ」を選ぶ動画全体を同じ速さで遅くするなら「通常」、だんだん遅くするような変化をつけるなら「カーブ」です。
  4. スライダを左にドラッグする1倍より遅くします。App Store の説明文によると、CapCut の速度は 0.1〜100倍の範囲で調整できます。
  5. スムーズスローモーションをオンにする公式の解説では、ここで smooth slow-mo(スムーズスローモーション)やピッチの設定を切り替えられるとされています。2023年の日本語の解説記事(creatill)では、1倍速以下にすると「スムーズにする」が押せるようになり、「高速処理」と「高画質」を選べると紹介されています。
  6. 書き出す書き出し(Export)で解像度・フレームレート・品質を選び、端末に保存します。

補間には、ふつうの速度変更より時間がかかります。どのくらいかかるかは、動画の長さや端末で変わります。

スムーズスローモーションは有料?無料?

この点は、情報源によって言っていることが違います。2026年10月時点で確認できたものを日付つきで並べます。

情報源日付書かれていること
App Store(日本)の CapCut の説明文2026年10月18日に確認「スムーズなスローモーションエフェクト」などを「高度な無料の機能」として挙げている
CapCut 公式「How to slow down a video」2025年12月5日FAQ で、パソコン版・スマホ版とも速度調整の主な機能は「完全に無料」(completely free)と回答
CapCut 公式ツールページ「Optical flow」日付の記載なしFAQ で、オプティカルフローは無料で試せる(try … for free)と回答
GIGA(ドイツの IT メディア)2025年11月14日なめらかなスローモーションは Pro ユーザー向け。Pro でなければ案内が出て、書き出すには支払うか、機能を外す必要がある(記事の手順はパソコン版の画面に沿ったもの)

公式の文言は「無料」「無料で試せる」です。一方で、Pro 限定になったという報告もあります。「試せる」という言い方と、GIGA の「書き出すときに支払いか機能の削除を求められる」という報告を合わせると、編集画面で試すことはできても、書き出しで Pro を求められる場合がある、とも読めます。ただし、地域や時期、アカウントによって扱いが違う可能性があり、どれが正しいとは断定できません。

なお、CapCut の有料プランはサブスクリプションです。App Store(日本)には、Standard と Pro の月額サブスクリプションや、年額サブスクリプションが並んでいます(2026年10月時点)。金額は App Store でご確認ください。

確かめ方:自分の CapCut で速度を1倍より遅くし、スムーズスローモーションの項目や書き出しの画面に Pro のマークや案内が出るかを見てください。出なければ、いまのあなたの環境では無料で使えています。出る場合は、Pro に入るか、スムーズスローモーションを外して書き出すことになります。

スムーズスローモーションができない・押せないときの確認点

  • 速度が1倍のまま、または速くしている:スムーズスローモーションは、速度を落としたときの機能です。CapCut 公式の記事も、速度を変えていないと働かないと説明しています。スライダを1倍より左に動かしてください。
  • Pro のマークや案内が出る:上の「有料?無料?」のとおり、Pro 限定になっている可能性があります。書き出しで止まる場合は、Pro に入るか、スムーズスローモーションを外して書き出します。
  • アプリが古い:画面の構成はバージョンで変わります。App Store で CapCut を最新にしてください。App Store の表記では、CapCut は iOS 15 以降が対象です(2026年10月時点)。
  • パソコン版の解説を見ている:「オプティカルフロー」はパソコン版の名前です。スマホ版では、「スピード」の画面にあるスムーズスローモーション(または「スムーズにする」)を探してください。
  • 処理が終わらない・重い:補間は計算の多い処理です。2023年の解説記事では「高速処理」と「高画質」を選べると紹介されているので、時間がかかる場合は速い方を試してください。動画を短く切るのも効果があります。
  • できたスローの一部が崩れる:推定でコマを作る以上、速すぎる動き、手前を何かが横切る場面、髪や網のような細い線、カットの切り替わりは崩れやすくなります。これは CapCut に限らず、フレーム補間に共通する弱点です。

スムーズスローモーションを解除するには

同じ「スピード」の画面で、スムーズスローモーション(「スムーズにする」)の切り替えをオフに戻します。速度を1倍に戻した場合も、遅くしたときだけ働く機能なので、スムーズスローモーションは使われなくなります。表示はバージョンで違うことがあるので、項目が見当たらないときは「スピード」の画面を一通り確認してください。

CapCut となめらか動画くんの違い

どちらも「中間のコマを推定して作る」という点では同じ種類の処理です。違うのは、アプリの役割と料金の形です。

観点CapCutなめらか動画くん
アプリの種類総合的な動画編集アプリ(カット、字幕、音楽、エフェクトなど)フレーム補間の専用アプリ(カットや字幕などの編集機能はない)
なめらかなスロー速度を落としてスムーズスローモーションをオン。速度は 0.1〜100倍、カーブも使える「スローモーション」で 2×(1枚生成)・4×(3枚生成)。出力の fps は元の動画と同じ
長さを変えずに 60fps などにするパソコン版の公式解説に、オプティカルフローで 30・50・60fps を選べるとの記載がある(使える条件ははっきりしない)。スマホ版は公式の説明で確認できなかった「同じ長さ」で 30・60・120fps(元の fps 以下は選べない。120fps は Pro)
コマの作り方オプティカルフローAI フレーム補間モデル RIFE を iPhone の中で実行
料金の形基本無料。有料プランはサブスクリプション(月額・年額)ダウンロード無料。Pro は買い切り(サブスクなし)
無料でできる範囲スムーズスローモーションの扱いは情報が割れている(上の表)スローは作成と確認まで無料、保存は Pro。「同じ長さ」の 60fps までは無料で保存できる。どちらも10秒まで(長い動画は先頭10秒)
保存前の確認編集画面のプレビュー変換前と変換後を1画面に重ね、境目を左右にドラッグして見比べられる
スロー時の音声公式の解説では、ピッチの設定を切り替えられる元の音声が通常の速さのまま先頭から入る(音と映像は合わず、元の長さを過ぎると無音)
対応iOS 15 以降(App Store の表記)iOS 16.0 以降の iPhone

CapCut の欄は、2026年10月時点の App Store の表記と CapCut 公式の解説から書いています。音声については CapCut のほうが柔軟で、スローにした動画にそのまま元の音を合わせたいなら CapCut が有利です。なめらか動画くんは、処理を iPhone の中だけで行い、動画をどこにも送信しません(機内モードでも動きます)。

なめらか動画くんの比較スライダー。境目の左が変換前、右が変換後です。

CapCut が合う人・なめらか動画くんが合う人

CapCut が合う人

  • スローに加えて、字幕・音楽・トランジションまで1つのアプリで仕上げたい
  • スピードカーブで、だんだん遅くなるような演出をしたい
  • 自分の環境でスムーズスローモーションに Pro マークが出ない。この場合は、まず CapCut で十分です
  • すでに CapCut の有料プランに入っている

なめらか動画くんが合う人

  • サブスクリプションではなく、買い切りで使いたい
  • 補間だけをしたい。カットや字幕は写真アプリや iMovie など、慣れたアプリでやりたい
  • 保存する前に、元の動画と比較スライダーで見比べて決めたい
  • 動画を外に出したくない(処理は iPhone の中だけ)
  • スローではなく、長さを変えずに 60fps・120fps にしたい(「同じ長さ」)

iPhone のフレーム補間アプリをほかにも比べたい場合は、iPhone のフレーム補間アプリの選び方にまとめています。

組み合わせて使う

なめらか動画くんで 2× や 4× のスローを作り、CapCut に読み込んで速度は1倍のまま編集する、という使い方もできます。スローの音声は映像と合わないので、CapCut 側で元の音を消し、音楽を足すと自然です。iMovie で同じことをする手順はiMovie でスローモーションにする方法で、撮影後にスローにする全体の流れは後からスローモーションにする方法で解説しています。

どちらのアプリで補間しても、画質そのものは良くなりません。ぼやけ・ノイズ・手ぶれは直らず、増えるのはコマの数だけです。

サブスクなしで、なめらかなスローを保存前に見比べたい方へ。まず10秒、無料で試せます。

App Store で入手

スローの作成と確認は無料/保存は Pro 版(買い切り)/iOS 16.0 以降の iPhone

よくある質問

CapCut のスムーズスローモーションとは何ですか?

動画を遅くしたときに、コマとコマの間を推定して新しいコマを足し、カクつかないスローにする機能です。仕組みはオプティカルフローによるフレーム補間で、パソコン版では「オプティカルフロー」という名前です。

CapCut のスムーズスローモーションは有料ですか?

公式の説明では無料とされていますが、Pro 限定になったという報告もあります(2026年10月時点)。地域や時期、アカウントで扱いが違う可能性があるので、自分のアプリで Pro マークや書き出し時の案内が出るかを確かめてください。

CapCut のオプティカルフローはどこにありますか?

パソコン版の機能で、CapCut 公式の記事では、クリップを選んで編集パネルの「Video」タブ →「Basic」にある「Optical flow」を有効にする手順が案内されています(英語表示)。スマホ版では「スピード」の画面にあるスムーズスローモーションが相当します。

スムーズスローモーションを解除するには?

「スピード」の画面で、スムーズスローモーションの切り替えをオフに戻します。速度を1倍に戻した場合も使われなくなります。Pro の案内で書き出せないときは、オフにすると書き出せるという報告があります。

スムーズスローモーションができない・押せないのはなぜですか?

多いのは、速度が1倍より遅くなっていないケースです。ほかに、Pro 限定の表示が出ている、アプリが古い、パソコン版の「オプティカルフロー」を探している、といった原因があります。確認点の一覧を順に見てください。

CapCut でフレーム補間(60fps 化)はできますか?

スローに関しては、スムーズスローモーションがフレーム補間です。長さを変えずに 60fps にする使い方については、パソコン版の公式解説に、オプティカルフローで 30・50・60fps を選べるとの記載があります。ただし同じ記事に、速度を落とした動画でないと働かないとも書かれていて、この用途で使えるかははっきりしません。スマホ版については、公式の説明では確認できませんでした。

CapCut と AI 補間アプリ、どちらがなめらかできれいですか?

素材によって変わるので、一概には言えません。どちらも推定でコマを作るので、速い動きや細い線で崩れやすい点は共通です。同じ動画の同じ数秒を両方で処理して見比べるのが確実です。なめらか動画くんは10秒まで無料で、比較スライダーで仕上がりを確かめられます。

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