60fps化・fps
iPhoneで動画のfps(フレームレート)を確認する方法|撮影済みの動画を調べる4つの方法
写真アプリでスローにしようとしたのに速度を変えられない。この動画を 60fps にする意味があるのか知りたい。そんなとき最初に必要なのは、手元の動画が何 fps で撮られているかという情報です。ところが調べて出てくるのは、これから撮る動画の設定方法ばかり。この記事では、すでに撮った動画のフレームレートを確かめる方法を手軽な順に4つ紹介し、29.97 のような半端な数字の読み方と、確かめたあとにできることまでまとめます。
この記事の結論
- 撮影済みの動画の fps は、写真アプリで動画を開いて上にスワイプした情報欄に出ることがあります。ただし iOS のバージョンや動画によっては表示されません。確実なのは、アプリで動画を選んで「変換前」の値を見る方法か、パソコンで調べる方法です
- 「設定 → カメラ → ビデオ撮影」はこれから撮るときの設定です。暗い場所で自動的に 24fps に下げる「FPS自動調整」などがあるため、撮った動画の実際の値と一致するとは限りません
- 30fps 以下だった動画は、写真アプリでは遅くできません。60fps 以上なら、iOS 18 以降の写真アプリだけで遅くできます。どちらかによって、次にやることが変わります
どの方法で確認する?4つの方法の比較
動画の fps(1秒あたりのコマ数)を調べる方法は、大きく分けて4つあります。iPhone だけで済ませたいのか、確実な数字がほしいのかで選んでください。
| 方法 | 必要なもの | 分かること | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 1. 写真アプリの情報欄 | iPhone だけ | 撮影した機種、ファイルサイズなど。iOS のバージョンや動画によっては fps も | fps が表示されないことがある |
| 2. アプリの「動画の情報」 | 無料のアプリ | 元の動画のフレームレート、再生時間、容量など | アプリを入れる手間がある。処理はしなくてよい |
| 3. 設定アプリ(カメラ) | iPhone だけ | これから撮るときの設定 | 撮った動画の値とは限らない |
| 4. パソコン | Mac か Windows のパソコン | 動画ファイルのフレームレート | 動画をパソコンに移す手間がある |
おすすめの順番は、まず方法1を試し、fps が出なければ方法2か方法4です。方法3は「確認する方法」としてよく紹介されますが、撮った動画の値を知る方法ではありません。なぜ違うのかは方法3で説明します。
方法1:写真アプリの情報欄で確認する
いちばん手軽なのは、写真アプリの情報欄を見る方法です。Apple のユーザガイドでは、写真やビデオの「メタデータ」(撮影時に記録された情報)を表示する手順として、次のように案内されています。
- 写真アプリで動画を開く確認したい動画をタップして、全画面で表示します。
- 上にスワイプする動画を上にスワイプするか、情報ボタン(ⓘ)をタップします。
- 情報欄を見る撮影に使ったデバイス、撮影日時、レンズやファイルサイズなどが表示されます。iOS のバージョンや動画によっては、ここにフレームレート(fps)も表示されます。
注意したいのは、Apple の説明自体が「写真またはビデオによっては、次の詳細が表示されます」という書き方になっている点です。フレームレートが出るかどうかは iOS のバージョンや動画の種類で変わり、Apple の文書にもフレームレートが表示されるとは明記されていません。人から受け取った動画や、ほかのアプリで書き出した動画は、表示される項目が少ないこともあります。fps が見当たらなければ、方法2か方法4に進んでください。
出典:iPhoneで写真やビデオの情報を表示する(Apple)(2026年10月確認)
速度を変えられるかどうかでも見分けられる(iOS 18 以降)
正確な数字は分かりませんが、「30fps より上か、30fps 以下か」だけなら写真アプリの編集画面でも判断できます。Apple によると、iOS 18 以降の写真アプリで速度を下げられるのは、30fps を超えるフレームレートで撮影したビデオだけだからです。
動画を開いて編集画面に入り、「ビデオ」を選ぶと、再生速度を選ぶボタンが使えます。ここで遅い速度を選べれば、その動画は 30fps より上(60fps など)で撮られています。速度を下げられなければ、30fps 以下と考えられます。なお Apple は「使用できる再生オプションは、撮影したビデオのフォーマットによって異なります」とも書いており、選べる速度の数は動画によって違います。
出典:ビデオの再生速度を調整する(Apple サポート)、iPhoneでビデオの長さをトリミングする/速度を調整する(Apple)(2026年10月確認)
方法2:アプリで動画を選んで「変換前」を見る(無料)
写真アプリで fps が出なかったときに iPhone だけで確かめる方法として、フレーム補間アプリ「なめらか動画くん」を使う手があります。手前味噌ですが、このアプリは動画を選んだ時点で元の動画のフレームレートを表示するので、処理をしなくても、無料のまま fps を確認できます。
- 動画を選ぶアプリを開き、「フォトライブラリ」か「ファイル」から動画を選びます。「ファイル」アプリに保存した動画(パソコンから移した動画や、受け取った動画ファイル)も選べます。
- 「動画の情報」の「変換前」を見る動画を選ぶと「動画の情報」が表示され、「変換前」と「変換後(予想)」が並びます。「変換前」のフレームレート(例: 30 fps)が、その動画の値です。再生時間や容量も同じ画面で分かります。
- 確認だけならここで終わり処理が始まるのは「キューに追加する」を押したときだけです。fps を確かめるだけなら、何も処理せずに終えてかまいません。
この画面で 30fps と出た動画をそのまま 60fps にしたり、なめらかなスローにしたりすることもできますが、それは確かめたあとで決めれば十分です。処理はすべて iPhone の中で行われ、動画がどこかに送信されることはありません。
一方で、確認のためだけにアプリを入れるのが面倒なら、方法1や方法4で足ります。アプリが役に立つのは、fps を確かめたあと「30fps だったから滑らかにしたい」「スローにしたい」となったときです。
方法3(注意):カメラの撮影設定は「これから撮る設定」
「iPhone 動画 fps 確認」で調べると、「設定 → カメラ → ビデオ撮影」の画面を案内する記事がよく出てきます。この画面には、解像度とフレームレートの組み合わせ(1080p HD・30 fps、4K・60 fps など)が並び、選ばれている行が今の設定です。Apple によると、機種によってはフレームレートを 24、25、30、60、120 から選べます。機種ごとの撮影フォーマットはiPhone で 60fps・120fps で撮影する設定で一覧にしています。
ただしここで分かるのは、次に撮る動画の設定です。すでに撮った動画の fps を示しているわけではありません。
撮影設定と、撮った動画の fps が違うことがある理由
- 設定を変える前に撮った動画:撮ったときの設定のまま記録されています。今の設定が 60fps でも、前に撮った動画が 60fps とは限りません。
- 撮影画面の上部でその場で切り替えた場合:Apple によると、カメラのビデオモードでは画面の上部に表示される解像度とフレームレートの値をタップして変更できます。設定アプリで見た値と、実際に撮ったときの値が同じとは限りません。
- 暗い場所で「FPS自動調整」がはたらいた場合:iPhone には、暗い状況でフレームレートを自動的に 24fps にして画質を保つ機能があります。適用範囲は「30fps のビデオのみ」「30fps と 60fps の両方」「オフ」から選べ、機種によっては「自動低照度FPS」という名前のオン・オフになっています。
- 「スロー」「シネマティック」で撮った場合:これらは別の設定です。Apple によると「スロー」は背面カメラで 1080 HD(240 fps)、前面カメラで 1080 HD(120 fps)が標準で、シネマティックは対応モデルで 1080 HD(30fps)が標準です。
- 人から受け取った動画・SNS から保存した動画:撮った端末の設定や、送信・保存の途中の変換によって、値が変わっていることがあります。
出典:iPhoneのカメラでビデオを撮影する(Apple)、iPhoneのビデオ撮影設定を変更する(Apple)(2026年10月確認)
これから撮る動画の fps を設定するには
- 設定アプリを開く「設定」→「カメラ」→「ビデオ撮影」と進みます。
- 解像度とフレームレートを選ぶお使いの iPhone が対応しているフォーマットの一覧から選びます。選べる組み合わせは機種によって違います。
- 撮影画面でも確かめるカメラのビデオモードで、画面上部の表示が選んだ値になっているかを見ておくと安心です。その場で切り替えることもできます。
30fps と 60fps のどちらで撮るべきかは、撮るものによって変わります。用途別の考え方は 30fps と 60fps の違いにまとめました。なお Apple は、フレームレートが速く解像度が高いほどファイルサイズが大きくなると注記しています。
「FPS自動調整」はオフにするべき?
一長一短です。オンのままだと、暗い室内や夜の屋外では明るさを優先して 24fps に下がることがあり、動きがカクつきやすくなります。24fps は 30fps を超えていないので、iOS 18 以降の写真アプリでも速度を下げられません。逆にオフにすると、設定したフレームレートは保たれますが、Apple が「暗い状況でもビデオの品質を向上させる」と説明している効果は得られません。
暗い場所でも動きを滑らかに残したい、あとでスローにしたい、という人は「30fps のビデオのみ」に適用するかオフに、暗い場所の明るさを優先したい人はそのままに、と使い分けるのが現実的です。夜に撮った動画だけ fps が低い、という場合は、まずこの設定を疑ってください。
方法4:パソコンで動画ファイルの fps を確認する
動画ファイルをパソコンに移せば、ファイルの情報としてフレームレートを確認できます。写真アプリで fps が出なかった動画でも数字が分かり、iPhone 以外の機器で撮った動画にも使える方法です。
Mac:QuickTime Player のムービーインスペクタ
Mac に最初から入っている QuickTime Player で確認できます。Apple のユーザガイドによると、QuickTime Player ではビデオファイルの圧縮フォーマット、サイズ、フレームレート(fps)などを表示できます。
- 動画ファイルを開くQuickTime Player で、確認したい動画ファイルを開きます。
- ムービーインスペクタを表示するメニューの「ウインドウ」→「ムービーインスペクタを表示」を選ぶか、Command+I キーを押します。
- フレームレートを見る表示された情報の中から、fps の値を確認します。
出典:MacのQuickTime Playerでメディアファイルに関する情報を見る(Apple)(2026年10月確認)
Windows:ファイルのプロパティ
- プロパティを開く動画ファイルを右クリックして「プロパティ」を選びます。
- 「詳細」タブを開く「詳細」タブに切り替えます。
- 「ビデオ」の項目を見る「ビデオ」の欄にある「フレーム率」が、その動画のフレームレートです。
Windows のバージョンや動画の形式によっては、項目の名前や表示が異なったり、値が空欄になったりすることがあります。その場合は方法2を試してください。
オンラインの確認サイトを使う前に
ブラウザに動画を読み込ませて fps を表示するサイトもありますが、その多くは動画をサーバーに送る仕組みです。家族や子どもが写った動画を、fps を知るためだけに第三者へ渡す必要はありません。ここまでの方法なら、どれも動画を外に出さずに確認できます。
fps の数字の読み方(29.97・59.94 など)
確認してみると、「30」ではなく「29.97」のような半端な数字が出ることがあります。これは間違いではありません。主な値と、その意味を表にまとめます。
| 表示される値 | 実質 | よくある例 | 写真アプリで遅くできるか(iOS 18 以降) |
|---|---|---|---|
| 23.976/23.98/24 | 24fps | 映画風の設定。暗い場所で「FPS自動調整」がはたらいた動画 | できない |
| 25 | 25fps | PAL(ヨーロッパなどのテレビ方式)の設定で撮った動画 | できない |
| 29.97/30 | 30fps | iPhone の標準的な動画 | できない |
| 50 | 50fps | PAL の地域の規格に合わせた動画など | できる |
| 59.94/60 | 60fps | 60fps の設定で撮った動画 | できる |
| 120/240 | 120・240fps | 「スロー」で撮った動画、一部の Pro モデルで 120 FPS を選んで撮った動画 | できる |
29.97 は 30fps と同じと考えてよい
29.97 や 59.94、23.976 という数字は、テレビ放送の規格に由来する値です。たとえば 29.97fps は正確には「30,000 ÷ 1,001」コマ/秒で、Microsoft の開発者向け文書でも 29.97fps を 30,000/1001 という比で表しています。30fps との差は 0.1% ほどしかなく、見た目の滑らかさは同じです。59.94 は 60fps、23.976 は 24fps の仲間と読んでください。
参考:VideoEncodingProperties.FrameRate(Microsoft Learn)(2026年10月確認)
29.83 や 30.02 のような値が出たら
画面収録や一部のアプリで作った動画は、コマの間隔が一定でない「可変フレームレート」になっていることがあります。この場合、表示される fps は平均などの目安で、29.83 や 30.02 のような中途半端な値になることがあります。いちばん近いきりのよい値(この例なら 30fps)として扱えば十分です。画面収録のカクつきについては画面録画がカクカクする原因と直し方で扱っています。
iPhone の動画は、特に設定していなければ 30fps のことが多い
Apple の iOS 17 向けユーザガイドには「デフォルトでは、ビデオは30 fps(1秒当たりのフレーム数)で録画されます」と書かれています。設定を変えた覚えがなければ、まず 30fps だと考えてよいでしょう。30fps は1コマが約33ミリ秒、60fps は約17ミリ秒表示される計算で、この差が動きの滑らかさに表れます。違いの見え方は 30fps と 60fps の違いで詳しく説明しています。
出典:iPhoneのカメラでビデオを撮影する(Apple、iOS 17版)(2026年10月確認)
fps を確かめたあとにできること
fps を調べる人の多くは、その先に「スローにしたい」「もっと滑らかにしたい」という目的があるはずです。結果によって、取るべき方法がはっきり分かれます。
30fps(以下)だった場合
写真アプリでは速度を下げられません。iOS 18 以降の条件が「30fps を超えるフレームレートで撮影したビデオ」だからです。iMovie などで速度を落とすことはできても、コマの数は増えないので、30fps を半分の速さにすると1秒あたり15コマ相当になり、カクつきが目立ちます。
この場合の選択肢は、AI のフレーム補間で足りないコマを作ることです。
- 長さはそのままで滑らかにしたい:30fps を 60fps にします。数字だけ変える変換では見た目が変わらないので、仕組みと手順は動画の60fps化をスマホだけでを読んでください。なめらか動画くんなら、10秒までの動画を 60fps にして無料で保存できます。
- なめらかなスローにしたい:コマとコマの間に新しいコマを作りながら再生時間を2倍・4倍に伸ばします。詳しくは後からスローモーションにする方法へ。スローは作成と確認まで無料で、保存は Pro(買い切り)です。
60fps 以上だった場合
iOS 18 以降なら、写真アプリだけで遅くできます。アプリを追加する必要はありません。60fps の動画を半分の速さにしても1秒あたり30コマが保たれるので、普通の動画と同じくらいの滑らかさでスローになります。手順と注意点は写真アプリで動画をスローにする方法にまとめています。
それ以上ゆっくりにしたい場合や、120Hz の画面でさらに滑らかに見せたい場合は、補間で 120fps にする方法もあります。向いているケースと向かないケースは動画を120fpsにする方法で正直に書いています。
これから撮る動画のために
あとからスローにしたくなりそうな場面(子どもの運動会、ペット、スポーツなど)は、最初から 60fps で撮っておくと選択肢が増えます。撮る前に、カメラ画面の上部の表示を一度見る習慣をつけておくと確実です。
30fps だった
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よくある質問
iPhone で撮った動画は何 fps ですか?
設定を変えていなければ、30fps のことが多いです。Apple の iOS 17 向けユーザガイドでは、ビデオはデフォルトで 30 fps で録画されると案内されています。ただし 60fps に設定して撮った動画や、暗い場所で 24fps に下がった動画もあるので、気になる動画は個別に確かめてください。
写真アプリの情報欄に fps が表示されません
iOS のバージョンや動画によっては表示されません。Apple の説明も「写真またはビデオによっては」詳細が表示される、という書き方です。アプリで動画を選んで「変換前」を見るか、パソコンで調べてください。
iPhone の「FPS自動調整」とは何ですか?
暗い場所でフレームレートを自動的に 24fps に下げて、映像の明るさや画質を保つ機能です。「設定」→「カメラ」→「ビデオ撮影」にあり、「30fps のビデオのみ」「30fps と 60fps の両方」「オフ」から選べます。機種によっては「自動低照度FPS」という名前のスイッチになっています。
60fps に設定したのに、撮った動画が 60fps になっていません
よくある原因は3つです。暗い場所で「FPS自動調整」がはたらいた、撮影画面の上部で別の値に切り替わっていた、「シネマティック」など別のモードで撮っていた、のいずれかを確かめてください。設定を変える前に撮った動画は、当時の設定のままです。
LINE や SNS で送られてきた動画の fps も分かりますか?
分かります。動画を写真ライブラリか「ファイル」アプリに保存してから、この記事の方法で確認してください。ただし分かるのは受け取ったファイルの値で、送信や保存の途中で変換されていれば、撮影時の値とは違うことがあります。
Android のスマホで撮った動画の fps も調べられますか?
Android の端末での操作はこの記事の対象外ですが、動画ファイルをパソコンに移せば、方法4(QuickTime Player やファイルのプロパティ)で確認できます。
「スロー」で撮った動画は何 fps ですか?
Apple によると、「スロー」モードは標準で背面カメラが 1080 HD(240 fps)、前面カメラが 1080 HD(120 fps)です。背面カメラは「設定」→「カメラ」→「スローモーション撮影」で 120 fps に変えられ、対応モデルでは 4K 120 fps も選べます。
fps を確認するだけで、お金はかかりますか?
かかりません。写真アプリやパソコンの方法は追加の費用なしで使えます。なめらか動画くんも、動画を選んで「変換前」の値を見るだけなら無料で、処理をする必要もありません。